第21回漢文教育研修会終了報告

 

○夏の暑さの中、第21回漢文教育研修会が東京都文京区の湯島聖堂で、70名を超える受講者を集めて行われました。ここに、その講座内容の概略を載せて、終了報告といたします。

 

【教養講座】

 

7月27日(水)

1限「始皇帝」鶴間和幸先生(学習院大学)

・最新の出土資料に基づいた秦漢帝国の復元の様子について、映像資料を駆使しての紹介。

2限「論語」加地伸行先生(大阪大学名誉教授)

・「論語」学而篇、為政篇、里仁篇の本文(部分)と、その解釈の仕方について。

7月28日(木)

1限「書と漢文」松村茂樹先生(大妻女子大学)

・中国の書家を二別して工人と文人とし、明清時代の文人の書画についての紹介。

2限「演義小説」二階堂善弘先生(関西大学)

・演義小説の史実と虚構。代表的演義小説の内容と、日本と中国での認識の差について。

7月29日(金)

1限「魯迅と中国古典文学」竹下悦子先生(二松学舎大学)

・魯迅や、聞一多等その同時代作家たちにおける古典研究の意味と作品との関連性。

2限「唐詩」田部井文雄先生(元千葉大学)

・王孟韋柳と陶淵明、銭起という中国自然詩人たちの詩とその作風について。

 

【教育講座】

 

8月24日(水)

1限「日本漢文」大島晃先生(上智大学)

・明治以来、漢文教科書教材に採られてきた日本人の漢詩文作品について。

2限「三国志」雑喉潤先生(名古屋芸術大学)

・「三国志」の中から特に「荀ケ伝」についてスポットをあてて。

8月25日(木)

1限「漢字」加藤道理先生(桜美林大学名誉教授)

・漢字の成り立ちから単語家族、漢字の三要素と六書について。

2限「史記」上田武先生(元茨城大学)

・項羽と劉邦の史記における描かれ方について。

※台風上陸の影響で、夕方に予定していた「漢文Q&A」は急遽、延期となりました。

8月26日(金)

1限「唐詩」松原明先生(専修大学)

・中国北方の風土を題材とした辺塞詩の消長について。

2限「漢詩の作り方」石川忠久先生(前二松学舎大学学長)

・漢詩の作り方の実際と、詩作を通しての漢詩観賞の深め方などについて。